他業界をメインでされている企業社長から、「コスメ業界に新規参入したいのですが、どんな商品からやっていくのが最も良いですか?」という質問を頂くことがあります。
もちろん、実際は、その企業のリソースなど状況についていろいろヒアリングさせて頂いてから慎重に回答させて頂きますが、仮にフラットの状態なら、迷わず、『ヘアケア』をオススメしています。
その理由について、あれこれと。
「ヘアケア」は、
エンドユーザーがもっとも浮気心があるカテゴリーと言われてます。
いろんなバイヤーやメーカーのブランド責任者ともお話してきたのですが、圧倒的な理由はこれにつきます。
エンドユーザーが、次から次へと新しいブランドを試したがる、その最たるカテゴリーが『ヘアケア』といわれています。
だからこそ、ブランドメーカーサイドとしては、新しいブランドをエンドユーザーに試してもらえる機会が最も多い、新たに参入しやすいのが「ヘアケア」ということになるそうです。
「フェイスケア」は、自分の肌に合うか、が最も重要なので、一度気にいって頂くと、比較的長くリピートされやすいそうです。
「フェイスケア」は、パッケージが可愛いかったり、香りが良い方がもちろんベターではありますが、あくまでも最も大事なのは、“自分の肌に合うかどうか”であって、逆にいうと、チャレンジにはある種のコワさもあって、一度、自分の肌に合うと思ったら、他のカテゴリーに比べ、なかなかブランド替えしない傾向にあるようです。よって、新しいブランドが参入するには、少しハードルが高いともいえるかもしれません。
「ボディケア」は、比較的新規参入しやすいものの、アイテムによっては、かなり競争が激しいカテゴリーと言えそうです。
「ボディケア」は、保湿系やフレグランス系など、エンドユーザーは、気分やシチュエーションによって気軽にどんどん着替える感覚なので、メーカーサイドとしても、新規に参入しやすいとカテゴリーと言えるかと。
ただし、「ハンドクリーム」など、トップシーズン(※最近はオールシーズンでの展開傾向)においてはかなりの販売数になるアイテムに関しては、ファッションアパレルブランド系や医薬品メーカー系など、コスメ専門企業以外からの参入も多く、プロモーション費用もしっかり投資してくるので、なかなか競争が激しい状況になっているかと思われます。
経験則でいうなら、「ボディケア」は、もっとも“シーズンを意識する”必要があり、しっかりとショップの年間スケジュールやバイヤーの選定時期などを把握し、それにしっかりと当てていくように、プロモーションと発売準備を進めていくことが重要かなと思っています。
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