あれこれと。
「うちの強みって何だろう?」
「伝わるように整理しないと…」
そこまではがんばって考えるのだけど・・
言葉にした“強み”が、実際の商品や発信に落ちてこない。
そんなモヤモヤに出会うこと、実は少なくありません。

強みは“設計”し、“活かせる形”にする
ブランドをつくる上で、価値や強みを整理し、方向性を定める作業はとても大切です。
けれど、そこから先、
「その強みをどう形にする?どう届ける?」
という問いに移ると、少し足が止まってしまったり・・。
たとえば、
「素材へのこだわり」という強みを整理できたのに、
商品構成や発信トーン、導線にはそれが反映されていない・・
そんな状態では、せっかくの価値も伝わらず、選ばれる理由にならず、もったいないように思います。
強みを活かすには、“言葉をかたちにする”しくみが要ります
言葉にしただけではまだ伝わらない。
どんな価格帯で? どんな表現で? どんな順番で?
強みを“伝わる形”に変えていくには、設計と実装の間にある“落とし込んでいく工夫”が必要です。
・その言葉がどうすれば伝わるか?
・受け手の不安や疑問をどう減らせるか?
・信頼される流れはどう設計するか?
たとえば・・・
ある輸入系コスメの支援プロジェクトでは、
「特徴成分への知識と審美眼」が強みであるにも関わらず、当初はその情報がうまく伝わっていませんでした。
そこで、ユーザーが検索しそうなキーワードにあわせた“成分解説コンテンツ”を地道に発信していったところ、
「このブランドはこのジャンルに強い」と少しずつ認識され、導線全体での専門性も評価されるように。
コンセプトの言語化にとどまらず、「どう伝え続けるか」の視点を仕組みとして設計したことで、
“選ばれる理由”が実感として届くようになった事例です。
「整ってきたね」と言われるブランドに・・・
また別の支援先では、ファスティング系の滞在型サービスにおいて、
“体験の効果が出ているのに、なぜか人に勧められない”という課題がありました。
そこで、口コミや紹介時に使いやすい共通言語やフレーズをいくつか用意。
「こういう施設で、こういう感じで“自分に向き合える”んだよ」など、
ストーリーとして語りやすい形に整えていくと、実際に自然な口コミが広がっていきました。
これは、単に「サービス説明を補足する」以上に、
ユーザーが“語りたくなる言葉”を用意した設計の力だと感じています。
“伝わるしくみ”が、選ばれやすさを生む
価値を見つけることも大切。
でも、その価値が
「伝えられる」「実感される」「使われる」ようになるには、
やっぱり“仕組み”がいる。
・方向性とずれない商品やプランの設計
・発信や導線に一貫性を持たせること
・実行しやすいステップを(無理なく)段階的に設計すること
こうしたしくみがあることで、
強みは自然に伝わり、結果として“選ばれる確率”が高まっていきます。
「うまく伝えられない」を、「伝わるカタチ」に整える。
それが、『しくみブランディング』が大切にしている視点でもあります。
ブランドは、つくって終わりではなく、育てていくもの。
そのためには、伝えるだけでなく、“活かすしくみ”が必要です。
それが、
「仕組みをつくる、利益を生むブランディング戦略」─『しくみブランディング』の考え方です。
▼これまでの連載はこちらから
[第1回] ブランドに「仕組み」が必要な理由
[第2回] 「強みを尖らせる」5つのステップ
[第3回] 強みは“見つける”より“設計する”
[第4回] 「変わるための軸」を持つブランディング
[第5回] ブランドを“育てる”ための3つのしくみ
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