◆本記事は【しくみブランディング連載】第3回です。
今回は、前回の5ステップをふまえて、
読者のみなさんからもよく聞くこの疑問について、「しくみドコロ」らしく、あれこれと。

「うちの強みって、いまいちよく分からなくて…」
これは、「しくみドコロ」へのご相談で圧倒的に多いセリフのひとつです。
- 昔は“これがウリ”だったけど、時代が変わって刺さらなくなってきた
- 競合も増えて、差別化の軸がわかりづらい
- SNS発信してても「何屋さん?」って聞かれてしまう
……そんな声を、本当によく耳にします。
でも結論から言えば、
“強み”は自然に見つかるものではありません。
設計してつくっていくものです。
ブランディングにおける“強み”とは、「届け方の設計」
よくある誤解は、
「強みはどこかに埋まっていて、それを“発掘”する」ものだという考え方です。
ですが、実際には、
- 社内で当たり前すぎて気づかれていなかった価値
- 他社と似て見えていたけど、“伝え方”でまったく違う印象になる特徴
……そんな“素材”をもとに、
強みを「設計」して尖らせていくことが重要ではないかと思います。
『しくみブランディング』が考える「強み設計の3軸」
以下の3つの交差点に、
“尖らせるべき価値”があると考えています:
- 市場性(ニーズ):お客さまが本当に求めていること
- 独自性(他社との違い):自社ならではの視点・工程・世界観
- 再現性(仕組み化):誰が見ても伝わりやすく、継続して届けられること
この3つが揃ったとき、
“強み”は感覚的なものから、戦略的な資産へと昇華します。
✔︎ たとえば、こんなケースもあります。
あるコスメ系プロダクトの支援では、
「商品は良い。でも何が強みかと聞かれると答えにくい」という悩みがありました。
そこで、その商品を使ったヘアスタイルを複数パターンで開発し、
「このスタイルを実現するには、このプロダクトが必要」という流れを演出。
さらにそのスタイルはZ世代に人気となり、メディアにも露出。
「このヘアミスト=いまっぽいライフスタイルの象徴」という位置づけが自然に生まれました。
“強み”は、素材ではなく「設計」から見えてくるという好例です。
「強み」って、“行動設計”そのものかと。
『しくみブランディング』は、
言葉を探すのではなく、行動の流れを設計していく中で“強み”を発見・構築します。
- 顧客が出会い、気づき、選び、買うまでの流れ
- その導線に、メッセージの一貫性はあるか?
- 再現可能なしくみとして成立しているか?
こうした視点を通じて、
「尖らせる価値」を設計し、仕組みの中に埋め込んでいく。
これが、“感覚ではないブランディング”であり、
利益を生む「しくみ」としてのブランド設計になります。
次回予告
次回【第4回】では、
「しくみを育て続けるために必要な3つの視点」をテーマにお届けします。
【しくみブランディング連載|第4回】ブランドは“仕組み”で育てる|「変わるための軸」を持つブランディング戦略
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