前回は、ライセンシーの立ち位置からポイントをあれこれお伝えしましたので、今回は、ライセンサーの立ち位置からあれこれと。
ぶっちゃけ、あらゆるビジネスの真骨頂なんじゃないかと思ったりしてるくらいです・・笑
そもそも論ではありますが、
ライセンサーってなれるもの?
一言でお答えするなら、
なれます!
ただし、考え方や捉え方の整理は必要かもしれません。
キャラクターやデザイン、ロゴなど[有形]のものであれば、商標や著作権を弁理士や弁護士と相談して保有し、それを使用した商品化権を販売していくイメージが湧きやすいでしょう。
ただし、キャラクターやデザインに関しては、素晴らしいセンスのモノが世の中にあふれており、さらにAIの普及によって加速すると思われます。
また、人それぞれの好みがますます多様化されていることもあり、単に、“良いデザインができた”、“面白いキャラクターができた”、
というだけでは、なかなかそれをそのままライセンスビジネス化するのはハードルが高いかと思われます。
一方、[無形]はどうでしょう・・?
サービスや活動、プロジェクト、空間など、もちろんブランディングや整理の仕方次第ではありますが、ライセンシング対象としての価値にすることはできます。
いずれにせよ、当たり前ではありますが、
ライセンシーにとって、
買う(使用する)価値のあるコンテンツかどうか、
です。
ライセンスビジネスをご検討される際に、ぜひともオススメなのが、
[有形]+[無形]
です。
[有形]をライセンシングしたいなら、[無形]を組み合わせる、
[無形]をライセンシングしたいなら、[有形]を組み合わせる、
といった感じです。
具体例をお伝えしないとわかりづらいですよね・・苦笑
いろんな事例はあるのですが、今回は一つだけ・・(ご容赦くださいませ・・)
例えば、シンプルに、
強いパイプがある販路をもっているとします。[無形]
一つのロゴマークの商標をもってるとします。[有形]
この組み合わせにより、
強いパイプがある販路に向けて売りたいメーカーに対し、
「このロゴマークを各商品のパッケージにつけてくれてたら、この販路に優先的に販売しますよ。また事前承認制ではありますが、ライセンスされた商品は他販路に対して売って頂いて結構ですよ。」
といった感じです。
※もちろん頂いたロイヤリティで、そのロゴマークのブランド力をさらに高めていく流れがよろしいかと!
やはり、ライセンスビジネスを推進していくためには、他にも色々煮詰めないといけない点もあり、
ロイヤリティの設定だったり、契約フォームや管理の仕方だったり、
いろいろ専門家の協力も得て準備しないといけないこともありますが、
ただ、まずはなにより、ライセンスビジネスの「しくみ」をシンプルにつくること。
これがカギになってくるかと思います。