「アメニティ」というホテルを活用したプロモーションについて。

ホテルプロモーションについて

ホテルプロモーションについて、あれこれ。①

a bathroom with a claw foot tub and a wooden door

「ホテルプロモーション」について、実はあまり知られてないのですが、けっこう種類はあるのです。

今回はラグジュアリー/ハイエンドのホテルを活用したアメニティプロモーションの「しくみ」について、あれこれと。

最近は、エコやSDGsを掲げていないホテルはないのではないのでしょうか。

ラグジュアリークラスでは、シャンプー&トリートメント&ボディソープのミニボトル(30mlくらい)セットがパウダールームやバスルームに置いてあるのが常だったのですが、ここ数年はラグジュアリークラスとはいえど、ポンプ式詰め替え用ボトルを配置してる傾向にはあります。

ただやはり、衛生面や品質管理の観点からボトルのフタを開封できないようなロックが必要になってきたり、ラグジュアリー感はどうしても損なわれてしまいますので、私見ではありますが、ある程度の時間が経てば、ラグジュアリーホテルに関しては、詰め替え用ボトルに変わる動きも減速するようにも思えます。

いずれにせよ、ホテルアメニティは、ゲストに使用感を試して頂くかなり良い機会であり、なにせそのブランドと出会った場所が“ラグジュアリーホテルのゲストルーム”というのがブランディング的にもかなり良いかと思われます。

ちなみに、どこのブランドも、かなりの頻度で「~ホテルで使用したこのシャンプー、気に入ったんですけど、どこで買えますか?」という一般ユーザーからの問い合わせがくるとのこと。

ただ、「ホテルアメニティ」の卸を単体の商売として考えるなら、1本あたりせいぜい50円~高級ブランドでmax100円くらいまでですから、あまり利益率の良い商売の類ではないかもしれません。

ですので、「ホテルアメニティ」をあくまでプロモーションの場として捉え、そこでそのブランドを気に入って頂いた一般ユーザーが通常サイズを購入できるような場に誘導する『しくみ』を用意しておいたほうが良いように思います。

ここ2~3年の話ですが、都内のトップラグジュアリーホテル全室にドライヤーを無償で提供した大手サロン系ブランドもあるようです!
それだけプロモーション価値があるという判断をされたんだと思います。

ただし、大事な注意すべき点は、

ホテルサイドは、ラグジュアリーホテルであるほど、ホテルをプロモーションの場として活用しているというようにゲストに思われたくないという点です。

“知る人ぞ知る”ブランドでも良いのですが、あくまで「一定数のファンがいる、ホテルとしてもコンセプトやクオリティに共感できるブランド」をホテル側が良いと思って採用した、という流れが重要かと思われます。