コスメビジネスはOEMの依頼先によってかなり変わってしまいます!

コスメ関連

日々、多種多様なご相談をお受けし、もうこれは取り返しのつかない、すでにどうしようもない状況になってしまっているなぁと思うランク上位に位置するのが、なんといっても“製造依頼先”です。

white and green tube bottle on white round plate

特にコスメOEMの場合は、薬機法にも関わっていて、コスメの裏面にも記載されている「製造販売元」が製造依頼先となることが多いので、なかなか単なる下請けというわけにはいきません。また、化粧品登録のこともあるので、同じ商品で製造元をコロコロ変えるのはかなりハードル高いことだと思われます。

こちらの作りたいものに近い処方をもっているかどうか、また新たな処方を作る必要がある場合はどれくらいの期間と費用を要するか、希望の容器形状の手配が可能かどうか、ロットはどれくらいか、などなど、製造依頼元と煮詰めないといけないことはかなりあります。

また、商品のパッケージや販促物を制作していく際に、薬機法の絡みで、そのPR文言なども発売元だけでなく製造販売元に責任が及んでしまうこともあり、どんな言葉表現がいいのか、製造販売元の許諾や相談が必要にもなってきます。(※PR言葉表現に対する感覚はけっこう違いがあります)

つまり、

よって、単に、(あくまで概算しか出てこないかと思いますが、)相見積もりをとって、ただ安ければ良いというわけではなく、コスメの場合は特に、長い目でみて、“製造面のパートナー”として頼りにしていける先かどうか、というモノサシで依頼先を選定されることをオススメします。

ところで、

コスメの経済ロット(発注費用と在庫維持費用など、相反する費用をバランスよく考慮し、その総費用が最小となる数量)は3,000個といわれており、そのロット未満(10,000個くらいなど)で製造受託してくれる製造依頼先も増えておりますが、その分、もちろん原価があがってきます。

今までコスメブランド(大小問わず)のクライアントも多くいる経験則からの参考例でみると、もちろん製造する仕様にもよりますが、原価率と卸の場合の掛率で鑑みると、

1,000ロットくらいまでだったら、自社店舗(リアル1~数店舗とECサイト)の展開のみで、
3,000ロット以上になってくると、全国リアル店舗への卸も視野に入れる(ことのできる)原価率と在庫数かな、という印象です。

よって、企画段階当初から、製造依頼先と仕様について煮詰めるだけでなく、並行して、どこの場所でどれくらい展開していくか、それに相応したパートナーと戦略を煮詰めた上、ロットや原価率および上代価格などの設定されていくことをオススメします。