新商品のリリースやキャンペーンなど、単発のプロモーションを企画しても、
「なんとなく印象が薄いな」と感じたこと、ありませんか・・?
日々、かなり実践的なブランディングに揉まれている(けっこう泥臭い・・苦笑)と、
「あれ、これ前もやってたな」「またこのシリーズかも?」
と思わせる“つながりのある企画”の方が、ブランドとしては、はるかに記憶に残りやすい、
ということ、常日頃、実感したりするんですよね・・。
一つひとつは小さくても、それらが連なって“シリーズ感”を持ち始めたとき、
ブランドはただの情報発信から、
「存在感を持った空気」
に変わっていったり・・
そのあたりについて、「しくみドコロ」らしく、あれこれと。

■ なぜ“つながっている”と記憶に残るのか?
たとえばドラマや漫画も、一話完結より連続モノの方が印象に残りますよね。
ブランドのプロモーションも同じことなんじゃないかと。
単発の企画では、その場では話題になっても、後に残る記憶としては弱くなってしまい、
でも、「あ、これ前回の続きだ」「またこのシリーズが始まったんだ」と感じられると、
“ブランド全体として記憶される”
ようになってきたりするのですよね・・。
■ 企画を“つなげる”ための工夫
しくみ化のポイントは、
「連続性を意識して設計する」
ことかと思います。
一度きりで終わらせず、“次につながる余白”を残しておくのがコツかなと思ったりします。
以下のような工夫でも、十分に“つながっている”印象を生み出すことができるのはないかと。
● あえて“分散リリース”する
たとえば香り違いや色違いなど、
本来まとめて出せるものを、あえて2弾・3弾に分けて出す。
これにより、ユーザーの期待感が持続し、
「続いてるブランド」「次も見たくなるブランド」
という印象を持たせられます。※これ、けっこう大事だったりします・・
→ 例:「第一弾は『テーマ:海シリーズ』」「第二弾は『テーマ:山シリーズ』」など、展開にリズムを!
● ネーミングをシリーズ化する
「○○キャンペーンVol.1」「○○フェア春編」など、
同じ型で複数展開することで、ユーザーの中に“繰り返し認識”が生まれます。
● ストーリー性を持たせる
「前回こうだったから、今回はこう展開する」
といったような、“物語の連なり”を感じさせると、単なる商品や企画に感情が乗りやすくなります。
● 伏線や予告を仕込む
「次回は秋の新色を予定しています」など、“次の波”を匂わせるだけで、ユーザーとの接点が自然と伸びていきます。
● 見た目やSNSハッシュタグを統一
ビジュアルやハッシュタグの統一によって、たとえ発信チャネルが異なっても「ひとつのブランド世界観」が感じられるようになります。
■ 「つながり」はブランドの“体温”
ブランドの世界観は、連続して取り組むことでじわじわと形になります。
そしてそれは、単なる情報発信ではなく、
「生きているブランド」としての存在感=体温
につながるんじゃないかと。
また、連続するプロモーションは、外部への印象だけでなく、
実は、社内や関係者にとっても「次がある」というモチベーション
になったりもします。
波が続くことによって、
内と外、両方に効いてくるのです。
■ おわりに
プロモーションや企画を“つなげていく”ことで、
一つひとつがブランドのパーツになっていきます。
そしてそれが、記憶されるブランドの土台になる。
次回は、この“波”をどう“しくみ”化し、無理なく続けていけるようにするか、
をテーマにお届けしますね。
「年間でどう波を設計するのか」「小さな波の起こし方」など、
実践的な、ブランディングを軸としたしくみ作りについて、あれこれと。
あなたのブランドには、「次へ続く流れ」が見えていますか?