連載|波を作るブランディング #03:「しくみ」で続けるブランド発信のリズム設計

ブランディング

プロモーションやキャンペーン、SNSでの情報発信など、ブランドの“波”は作れても、
「続けていくこと」こそが一番難しかったりするのですよね・・。

ひたすらに中小企業向けのブランディングに関わっていると、
一度だけの仕掛けよりも、
“無理なく継続できる波の設計”を最初にしておくことの方が、結果として信頼につながりやすい
そんなように、つくづく実感している日々です・・。
そのあたりについて、「しくみドコロ」らしく、あれこれと。

a close up of a game board

ブランドにとっての“波”とは、“ユーザーに届く動きのこと”として捉えて頂ければと思います。
新商品のリリース、キャンペーンの打ち出し、SNSでの継続発信など、さまざまな形で現れます。

これを、
その場の思いつきで行うのではなく、あらかじめリズムとして設計しておく
そうすることで、
「ちゃんと活動しているブランド」「また動き出しているな」
と、見ている人に安心感を与えることができるのです。※これ、けっこう大事かと!

すべてを完璧にやる必要はありません。
中小企業でも無理なく続けられる、シンプルな“波の設計”例をあげてみますね。

◆ 年2回:大きな山(新商品・ブランド刷新など)

上半期・下半期で1つずつ、「話題を生むための主軸となる波」をつくる。

◆ 3ヶ月に1回:企画プロモーション

季節感やトレンドに合わせて、小さなテーマを設定。あわせてポスターやPOPも刷新。
例:春は“新生活”、夏は“涼しさ”、秋は“香り”、冬は“ご褒美”など。

◆ 月1回:ブランドニュースやちょっとした特集

ブログやニュースレター、noteなどでブランドの“近況”や“裏話”を共有。
「月のはじめに更新」と決めておくだけでも“続けてる感”が伝わる。

◆ 週1回:軽めのSNS・コラム発信(曜日固定)

「毎週火曜は〇〇シリーズ」など、曜日を固定してゆるやかな連載を持つと、
読み手にとって「“また来たな”感」が生まれやすくなります。

ここで大事なのは、
“全部を完璧にやらなくていい”という前提を持つこと。
特に、発信があまり慣れていないチームにとっては、プレッシャーが続かない原因になりがちだったりします・・。

だからこそ、
「粒感を揃えて、やることをルール化する」
これが“波のしくみ化”にとっての一歩目かな、と思います。

ただ発信して終わるのではなく、
「反応を見る → 小さく改善する」
というリズムも、
波のしくみの一部として最初から入れておくと良いかと。

小さな反応でも拾っていくことで、次の波に厚みが生まれ、結果としてブランドの“強さ”が育っていきます。

■ おわりに

ブランド発信が“たまに何かやってる”という程度では、波として記憶されることはありません。
でも、小さくてもいい、決まったリズムで波が届いてくると、「このブランド、ちゃんと動いてるな」と思ってもらえる。

それが積み重なることで、「信頼されるブランド」へと育っていくのです。

改めて、別の機会になるかと思いますが、
この“波をどう見せていくか”、つまり、
アウトプットの見せ方や伝え方について、
また「しくみドコロ」らしく、あれこれとお伝えしていきますね。