『しくみブランディング®』とは何か?

『しくみブランディング®』

── 判断がブレない構造と仕組みを整え、選ばれ続ける状態を設計する考え方 ──

なぜ、あらためて「ブランディング」なのか

いま、「ブランディング」という言葉を見聞きする機会は、以前よりずっと増えています。
一方で、
大事そうだとは思うけれど、自分たちにとってはどこから考えればいいのか分からない
と感じている方も多いのではないでしょうか。

売上が大きく落ちているわけではない。
何もしていないわけでもない。
それでも事業を続けていく中で、判断の場面が少しずつ増え、
「この選択は正しいのだろうか」と立ち止まる瞬間が増えてくる。

こうした状態にあるときにこそ、
ブランディングという考え方が、あらためて意味を持つのではないかと考えています。


「ブランディング」をどう捉えるか

ここで少し、私自身がブランディングをどう捉えているかを整理しておきます。

ブランディング」とは
価値の構造と判断の軸を整理し、
相手が納得して選び続けたくなる仕組みを設計すること。

ブランド」とは
相手の中に形成された「選び続ける理由」の集積です。

ブランドは、こちらがつくるものではありません。
日々の選択や体験の積み重ねの中で、
相手の中に結果として形成されていくものです。

だからこそブランディングは、
短期的な打ち手ではなく、
継続していける状態そのものを設計する活動だと考えています。


なぜ、ブランディングは「続けにくく」なってしまうのか

ブランディングが続かなくなる理由は、
やり方が間違っているから、というよりも、
判断が増えすぎてしまうことにあるように思います。

施策一つひとつは、成立しているように見える。
けれど、それらをどう選び、どう続けるかの基準が見えにくい。
結果として、次の一手を決めるたびに迷いが増えていく。

背景には、
マーケティング手法や選択肢が増え、
「これが正解」と言い切れるやり方が見えにくくなってきたこともあります。

特に中小企業の場合、
かけられる予算にも限りがあります。
ずっと伴走を依頼し続けるのは現実的ではない。
それでも、場当たり的にはやりたくない。

こうした状況の中で、
ブランディングを続ける判断
そのものが、重くなっていくことがあります。


『しくみブランディング®』という考え方

そこで私が大切にしているのが、『しくみブランディング』という考え方です。

『しくみブランディング®』とは
事業の価値を構造として整理し、
判断のモノサシを明確にすることで、
ブランディングが仕組みとして継続する状態を設計する考え方です。

ここでいう「モノサシ」とは、
正解を出すためのものではありません。

迷ったときに立ち戻れる。
どちらを選ぶかを判断できる。
進み方を自分たちで決められる。

そんな判断の前提を整えるためのものです。


特徴は「最初に整理すること」

『しくみブランディング』では、
いきなり施策や表現から入りません。

まず、
事業の価値はどこに集約されているのか。
何を大切にして、何を選んできたのか。
これから何を積み上げていきたいのか。

こうした前提を整理します。

前提が整理されると、
日々の判断に迷いにくくなります。

結果として、
毎回ブランディングについて考え続けなくても、
施策や表現を選びやすくなり、
継続そのものが自然に積み重なっていく。


『しくみブランディング』の立ち位置

『しくみブランディング』は、
理念やデザイン、体験設計を否定するものではありません。

むしろ、
それらを活かし続けるための土台であり、
時間をかけて積み上げるための構造設計だと考えています。

どんなブランディング論を選ぶかではなく、
選んだ考え方を、どう続けられる状態にするか。

その部分を担うのが、
『しくみブランディング』です。


まとめ

ブランディングは、
一度決めて終わるものではありません。

だからこそ、
判断がブレにくく、
無理なく続けられ、
積み重ねが結果につながっていく。

そんな状態を先につくることが重要だと思っています。

『しくみブランディング』は、
そのための考え方であり、設計の話です。


しくみブランディング®|松本カヅキ
― ブランディングは、整理で仕組みになる。 ―