ホテル、サロンやカフェ等ショップや施設のブランディングについて。

ブランディング

ふと振り返ると、中小企業を主として、
ヘアサロン、エステやリラクゼーションサロン、カフェ、またホテルや旅館などの施設において、
割と高い比率でブランディングのサポートさせて頂く機会があったように思います。
すると、同じようなケースで頭打ちに近い状態になっているクライアント企業が多かったので、
それらについて、『しくみドコロ』らしく、あれこれと・・。

white sofa chair near white wall

「ブランディング」が注目されてきたのは実は最近ですから、
創業の時からすでにブランディングを意識して実践されている企業って、まだまだ少ないのかもしれません。
創業期は、事業計画やクレドなどを作成して各方面に説明できるように、
理念やコンセプトを考え、内装や看板、ロゴやキャッチコピー、メニューや販促物などなど、
に反映させて、って流れが大半かと思います。
もちろん創業期は、そっから必死に走って、が通常でしょうし、全く問題ないと思うのですが、
そこから軌道に乗り出してきたり、安定期に入ったころ、あるいは多店舗展開を意識したころくらいにおいて、今までと同じように「ショップや施設のコンセプト」のまま走っていると、少し行き詰まり感や頭打ち感となっているケースが多いように思います。

なぜだと思います・・?

例えば、ショップや施設を一つの箱みたいな「ハード」とします。
あれこれと今後の戦略や施策を練ったり、いろいろ刷新していきたいなと思っても、現実のハード面に目を向けると、どうしても、立地や建物の構造のこと、また人員の問題があったりして、なかなかいろいろ、簡単には変えることのできないことばっかりが目についてしまい、身動きとりづらいケースが多いのです。

それはズバリ、創業期の「ハード ✖ コンセプト」の状態のままになっているからなのです。

そこで、まずは、サービスやプランなどのコンテンツを「ソフト」とし、さきほどの「ハード」と分けて捉えると解けてきたりします。
そうしてから、「ソフト×コンセプト」に着目して今後のブランディング戦略を練り、新たな戦略からできあがった「ソフト×コンセプト」を「ハード」に落とし込む(導入する)といった流れで進めていくと、整理ができ、新たな戦略幅も増えてきます。

僕もこの「しくみドコロ」でよく、“ブランディングは削ること、尖らせること”とお伝えしていますが、そのもとになるのは、やはり「整理」になります。

サロンやホテル、カフェなど施設やショップという箱をもってらっしゃる業態では、上記のような感じで整理していくと、ブランディングも推進しやすくなるのでは、とのあれこれでした・・・。