え?
そもそも口コミって自然発生的に勝手に拡がるものであって、
それってプロモーション施策なの?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、
そうなのです、と少し断言気味に申しておきます。笑
また、よくクライアントから、
「いろんなプロモーションがあって、何からやったらいいのかわかんないんだけど、何からやったらいいと思います?」
というご質問を頂くことが多いのですが、コスメ系の場合は特に、
「まずは口コミプロモーションからやりましょう。」とお答えしております。
とあるweb媒体を運営する企業が行った10代~60代の女性への調査結果によると、「口コミがなくてもコスメを購入する」割合って5%未満だったそうです。
今やコスメユーザーにとって、口コミは購買行動のプロセスとして欠かせないものになっており、逆に口コミがないコスメ商品は買うのをためらってしまうのが現状だそうです。
「口コミ」は、もはや商品づくりの一環であり、「=原価」として捉えても良いかと。
コスメブランドのデビューメーカーは特に、公式サイトやLP、またはリーフレットやPOPなどの販促物で、
“企業サイドから発信する”商品説明やPRは充実しているのですが、
“第三者から発信された”商品説明や感想、もっと言うなら、
“第三者からどのように商品説明されて伝わっていくだろうか、についての想定”
について、どうしても煮詰め不足の企業が多く、
少しもったいないなと思ったりしています。
商品やブランドに対する良質のオーガニックな「口コミ」は蓄積されていく財であり、あればあるほどブランド信用に繋がってくるので、
サンプルが用意できて販促物を作成していく少し前くらいの段階で、
一つの商品づくりの過程として準備しておく、と捉えておくくらいの方が良さそうです。
インフルエンサーからアップしてもらったとして、そこから“たどり着く場所”って?
例えば、商品のリリースのタイミング前後から、インスタやTikTokなどのSNSプロモーションを行ったとします。
けれど、各インフルエンサーがアップしてくれた後、そこからたどり着く場所が、
蓄積された「口コミ」という第三者からの客観的な商品説明がある状況ではなく、
企業サイドの公式SNSやHPの商品説明だけであるならば、
せっかくSNSプロモーションを行ったとしても、企業から依頼された(と思われている)インフルエンサーからのPRと企業発信のPRや商品説明がずらっと並んでいるだけでお腹いっぱいになって、どうもユーザーの“自分ごと”とは距離感が縮まらないのです。
効果のある「口コミ」投稿者とは?
また、「口コミ」が必要だからといって、@cosmeやLIPSなどのコスメ口コミサイトへのレビューを社内スタッフや身内などに依頼して、という企業さんもいらっしゃいますが、あまり良い効果はないように思います。
というのも、
コスメ口コミサイトの愛用者は、投稿者が他にどんな投稿をしているか、
その投稿者のレビューの信ぴょう性はあるのか、
についても確認しているケースが多いので、他に全くコスメの投稿がないのに、
いきなりその商品だけ高評価でレビューしてたら、社内関係者の投稿なのかなとすぐに気づかれてしまうからです・・汗
まずは、
いろんなコスメのことを普段から投稿している方々の「口コミ」を集め、
そこから便乗するような形で、オーガニックの「口コミ」を貯めていく流れがおススメです。