ホテルプロモーションについて、あれこれ。③
前回までで、「アメニティ」、「アフタヌーンティー」、「コンセプトルーム」、「宿泊プラン」のコラボプロモーションについてお伝えしてきました。
今回は、ホテル全般の現状についてお伝えし、今後のアプローチのヒントになればと思っております。
ホテルサイドの現状について
ホテルプロモーションについてお伝えしてきたものの、誤解のないよう忌憚なくお伝えさせて頂きますが、現時点(2024年時点)でいうと、ホテルサイドとしては、アフターコロナの人材不足で現場が十分に稼働できていないところがかなり多く、なかなか新しい提案に対して向き合える余裕はあまりない時期かもしれません。
ほとんどのホテル施設において、コロナ禍にスタッフ数を減らしていたのですが、アフターコロナで、インバウンドも含めゲストが増えているのに対し、スタッフ数の補充が追い付いていないのが現状だそうです。
あるラグジュアリーホテルでは、支配人クラスでも送迎バスの運転手のピンチヒッターをされていたくらいなので、よほどなんだろうと思います・・汗
意外とアナログな業界でもあるので、新しいアプローチならトップシーズンじゃない時期を狙ったほうが良いかもしれませんね。
加えてもう一つ、最近のラグジュアリーホテルの特徴的な現状でいくと、アーリーチェックイン、レイトチェックアウトの普及です。
これによって、どれほどうまく回しても、ただでさえ人材不足のところに、アーリーチェックインとレイトチェックアウトの間のスキマ時間で清掃作業を終えなければならないという状況が重なっています。
ホテル現状に対する今後のアプローチの考え方として・・
上記のような現状ではありますが、根本的なホテルスタッフの働き方改革も求められている点もあったりするので、すぐさま解消できる問題ではないように思えます。
となると、今までのように、ホテルにひたすらに“ゲストルームの稼働率をあげる”ことに注力して頂くのではなく、宿泊客や宿泊客以外の方にも、ホテルにあらゆる方向で関わり、総合的にお金を落として頂くような施策の提案もアリかもしれません。